韓国司法がベトナム民間人虐殺を認める判決、政府も前向きな態度を
登録:2023-02-08 03:04 修正:2023-02-08 07:20

ベトナム戦争中の韓国軍による民間人虐殺と、韓国政府の賠償責任を認めた初の判決が、7日に下された。参戦した戦争において韓国軍が反人道的犯罪である民間人虐殺を犯したということは、認めるのに苦痛が伴い、国際社会と歴史に対して恥ずべきことだ。司法府がその実体的真実を確認したのは勇気ある歴史的告白であり、人権国家として大きな一歩を踏み出すものだ。

 ソウル中央地裁は、1968年2月にベトナムのクアンナム省フォンニィ・フォンニャット村で韓国軍が70人あまりの民間人を虐殺した事件で、家族を失い自らも重傷を負ったとして、当時8歳だったベトナム人のグエン・ティ・タンさんが大韓民国を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、原告勝訴の判決を下した。同地裁はベトナム戦争参戦軍人や現地の民兵らの証言をはじめとする様々な証拠を審査し、グエン・ティ・タンさんの主張の大半を認め、「このような行為は明白な違法行為に当たる」と述べた。