韓国人にだけ存在する6万個のDNA、クラウド利用で発見

 韓国人に特徴的に現れる遺伝子変異がクラウドコンピューティング技術で明らかになった。
KTは非営利研究法人のゲノム研究財団、バイオ企業のテラジェンイーテックスと共同で、
韓国人20人の遺伝子解読と分析に成功したと7日に明らかにした。ゲノム研究財団と
テラジェンイーテックスが進める「韓国人個人ゲノムプロジェクト(KPGP)」の一環として
20人の韓国人ゲノムを分析するのにKTがクラウドコンピューティング技術を提供した結果だ。

 人間の遺伝子は30億個の塩基で構成されており、今回のプロジェクトを通じて876万個の
遺伝子変異を発見した。このうち184万個は既に発見されたものと違い今回新たに発見された
変異だった。その中でも6万3000個余りの変異は20人のうち13人から共通して発見された
もので、韓国人特有の遺伝子変異と解釈される。

 こうしてわかった韓国人特有の変異は、病気に関連した遺伝子から身体特性に関するものまで
多様だった。代表的なものが辛い味を好む韓国人の特異的変異だ。20人中6人から共通で
発見された変異で、唐辛子の辛さの成分のカプサイシンによって活性化するたんぱく質と関連が
あることが明らかになった。この変異によって機能が変わったたんぱく質が辛い味を好む韓国人の
食生活習慣を説明する端緒になると予想される。また、味噌・キムチのように醗酵食品が好きな
韓国人の特異な趣向遺伝子も出てきた。