リスナーが歌詞を熱心に聞き取り、熱心に読むのは
そこに人格形成のための陶冶があるからだ。

リスナーは現実主義のために、
日々のマインドのテコ入れを怠りたくないから
音楽に接しているに過ぎない。
アイドル歌手の慰安や尽くしとは、赴きを異にする。

ポップスター効果を感じるためのリスニングとは
具体的にどのような対応を心がければ良いのか?
まさか、鏡の前でウットリしてる事を
美容的に瞬時に輝くための、年齢を容易に超えてゆく
しがらみを超える測定効果とはいうが、まさかね、
ステージからの大衆ミスリードを
作曲や作詞や演奏の努力不足にするまいて。

ミスチルやB'zは、人格形成の陶冶を歌う被写体が
人間として気まずいタイプだというチグハグさが
「ギャップがあって面白い」(赤タイツ)などと
まともに言わせてしまった理由に違いなく。
(楽器の練習を一日0秒しかしないらしい……?)

すべからく皆、フェイク芸術だから仕方ないが、
動機が「金持ちになるためにバンドをやってた」では
熱心なリスナーさんたちから申し訳ない事に
永久にさよならされてしまったわけだ。

人質を取られながら、街を燃やされるまいと、
必死に泣きながら曲を書いていた幽霊作家たちの
苦心を補うために、なけなしの給料がてら書かれた
文筆幽霊作家たちの無念の評論は、
やはり無為にされるだけの状態だ。