故・エリザベス女王の葬儀、現地はまるで“プロレス会場”…イギリス人の「イメージと違いすぎる」国民性【元国連職員が暴露】

王室に対するイギリス国民の「驚きの態度」

私が崩御の際に地元のイギリスにいてドン引きしたのが、王室に対する認識が、特に若い世代の間ではかなり変わっているということでした。

とにかく日本に比べると、王室に対する態度がメチャクチャに軽いのです。はっきりいって、葬式ではなくパリピがウェイウェイと騒ぐフジロックのあのノリです。

崩御後にイギリスの多くの人々がバッキンガム宮殿と女王の住居であるウィンザー城の前に集い、お悔やみを伝えようとしておりました。ところがここで大変驚かされたのは、新しい国王であるチャールズ三世とカミラ妃、さらにウィリアムとハリー夫妻が登場した際の人々のリアクションです。

一般のイギリスの人々は柵を乗り越えて王族の人々に触るとか握手を求め、スマホで自撮りをしまくりそれをすぐさまネットに載せ、まるで「YouTuber」気取りです。中年のオバハンに至ってはチャールズ三世を捕まえていきなりチュー!

これは上皇さまに謎の手紙を押しつけたあのメロリンQこと山本太郎もドン引きのアクションです。ブッチャーに空手チョップをお見舞いするプロレスファン、また先頃亡くなられたアントニオ猪木にビンタを食らわせられるのではなく、猪木をガチで殴りつけるDQNの100倍ぐらい上をいっておりますね。さすがイギリス、さすがDQN集積地!

周りにセキュリティが山盛りでもどうでもいいと思っている国民。さすが全国民ヤンキー化が進むイギリスらしいリアクションであり、私的には見ていて胸熱でした。

王族との写真は「SNSのネタ」に

さすがに日本だったら皇室の人にキスをする人はいないでしょう。日本では有名人に対してもハグやキスをする人を見たことがありません。

スマホで撮影する人々の数はたいへん多く、おそらくこのイベントのあとで彼らは自分のSNSに王族との写真をアップするのでしょう。すなわち王族を見に行くのは「Instagram」や「TikTok」のネタにするためなのです。