ドイツの大学、慰安婦像撤去 韓国報道、学長側が要請
独カッセル大学、「平和の少女像」撤去…日本政府は執拗だった

日本の首相、外交官、極右勢力まで 「第3国の少女像」揺さぶりに乗り出す 歴史問題で「白旗」揚げた尹政権、積極的な対応は難しい見込み

ドイツ中部のヘッセン州にあるカッセル大学が9日、総学生会主導で大学に設置された平和の少女像を急遽撤去したことを受け、現地の韓国人団体が「原状復旧」を要求するなど、強く対応する方針を示した。6日に韓国政府が敏感な韓日間の「歴史懸案」である強制動員賠償判決について一方的な譲歩案を発表するなどの態度を示したことを機に、撤去を求める日本政府から圧力を受けてきた大学側が撤去に踏み切ったものとみられる。

危機に陥った少女像はこれだけではない。ドイツ・ベルリンのミッテ区に2020年9月末に設置された少女像もやはり撤去を求める圧力を受けてきた。同少女像の建立を受け、昨年4月、日本の岸田文雄首相まで乗り出して「設置が続いているのは残念だ」として撤去を要求した。にもかかわらず、少女像が本来の位置を守ることができたのは、現地の女性・人権団体の抵抗と韓国政府の見えない外交的支援があったからだ。

 しかし、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が韓日間の敏感な歴史問題に一方的に白旗を掲げた中、将来を断言できなくなった。