>>151
アメリカ中心の欧米と日本で
評価ポイントが完全に別物になっただけで、
控えめに言っても、どちらが上とかではないと思う

今の英米、特に米国で評価されそうなポイント
・リズムの機微、ドラムマシンやシンセの音色に反応する。
どちらかいうと遅いグルーヴに機微をこめられるのが上級
・内省的な心情の吐露(元々がマッチョイズムなので、繊細なネガティブめな心情を正直に晒すのが衝撃的でラジカルとされる。元々繊細な傾向の日本からすると不思議に見える)
・リバーブ、シンセ音色などでのサイケ感覚。日本は昔からサイケに殆ど興味がないが向こうでは重要
・浮遊感重視のメロディライン、起承転結がはっきりしない曲想である方が上記の内省やサイケ感が強く醸され高評価
・過去のポップ史への愛着と再構築(90sは60、70sに対してそうだったが、10ねんだいはエレポップ、インダストリアル、エレクトロ、ディスコ、ハウスなど80sが目立つ。焼き直しというより、自分たちの培ってきたポップ史への誇り、先人へのリスペクトがあり、聴き手もかなり共有している)

日本で評価されそうなポイント

・リズムに特にこだわりはない。早くて前ノリだと素直にテンションが上がる(アニソンやニコ動ボカロ出身系に顕著)
・ドラマチックに工夫を重ねて盛り上がりや着地のハッキリしたメロディ、曲展開(昔から依然として歌謡曲であることを重視)

・「バックのアレンジ」は曲を効果的に引き立たせるためにある。
(洋楽は、「バックの演奏」というより、トラックの作る空気の方が、歌メロライン以上に聴き手にとって重要とも言える)
・そもそもポップ史とか興味はなく、今の生活感、個人間の共感を重視


むしろ日本は、「歌謡曲が好き、歌謡曲大国でいよう」と開き直っているのが、個性であり進化ポイントでもあり、洋楽とのズレでもある。
カラオケが浸透してるのも大きい

洋楽は「歌謡曲としてのポップ」を避けがちになってきてる(ポップ音楽とはまずイイ歌曲を聞くもので、歌にバックの演奏が付随してる、という感覚ではないものが多い)
音楽をクラブや酒場で聞く習慣があるのも大きい。