かつてソマリアというアフリカにある国で、
軍閥に苦しんだ内戦状態がありました。
得るものなし、
失うものしかない事実を前に、
ソマリア国大統領は追放され、
亡命する以外になく。

やがてソマリア国民は武装解除をしました。
国際PKOに身柄を引き渡し、
御指導をいただく事で
人々はかろうじて
憎しみを止めることが出来ました。
人々に求められたのは、
罪を贖うことではなく、
どの理由を以てしても
互いに争わない事を非常に強く堅く、
誓わされたのでした。

内戦が終わり…地域は分かれ分かれになり…、
かつて友人を悲しませた同士を
混ぜ合わせたりはせず
ソマリアは歴史から消滅した国として、
長く余生を送っています。
裁きとは、
鞭打つ事ではなく、
贖うことでもなく、
国民が内戦の事実を受け入れる事として、
長い月日を経て変化したのです。