彼女が言われた言葉、「現場に入ると、考えるよりも先に“どんな表現にしたら面白くなるか”“どんな演技が求められているのか”“バランスをどうするか”
など、いろいろなことが瞬時に浮かんでくるんですね。」をそのまま具現化したような、役者たちがこの言葉はどういったら面白くなるのだろうか
と懸命に考え、セッションして作り上げているように思えます。
ちょっと思い出す由貴さんのパートだけでも、話をはぐらかすために「かんころ餅が食べたい」と突然言い出すところ。
「観光業」「最長老」「大統領」という下り、「ほぼラッセン」のほぼって何なんだ(笑)。                       
オイルマッサージの潜入捜査をして、「触ってみて」とあげる手の動きの表情。
三人がばばあと呼ばれて「しっかり録音したよ」と切り返すあたりや、ラストの黒人の息子に「野菜はサプリでね」と言った後の表情など。
どれも現場で共演者と何回もセッションして懸命に考えて、面白く作り上げてきたもののように思えます。
もちろんバカリズムさんのアドバイスもあると思いますが、現場を巻きこんで面白いものを作ろうとする力、これこそが彼女の能力なのではないでしょうか。

かつてこの女優スレで「幼なじみさん」と言う方が、由貴さんは石原真理恵さんや藤谷美和子さん(決してお二人を卑下するつもりはないですが一般論として)
と同類で、やがて周囲や家族に見放され、孤独に悲惨になると言われていましたが、自分はそんなことはないと書きました。
彼女は懸命に深い愛情で家族に尽くしてきた、そんな家族が彼女を見捨てるわけはない。
そして彼女は役者として上記のように懸命に仕事に情熱を燃やしてきた、そんな現場を見ている撮影スタッフが彼女を嫌うわけがないと思います。
先日のツイッターに彼女のことを「芸能界一強い不死身の女」と書く人がいました。
図らずも自分も以前、大げさに不死身と書いてネリーさんに咎められましたが上記の力こそが、その原因ではないかと思っています。