>>583
おおきに!

マロ「先生今度さ 郷に新人来るって話聞いた?」
菊村「えーそうなの?」
マロ「誰だと思う?」
菊村「うーん…」
マヤ「ヒントあげよっか 歌手 ドタキャン…」
菊村「あー あのジュリー!」
 でもさジュリーといえばお世辞にも品行方正とは言い難い…
 正直 よくその… 郷への入会許可されたよねぇ」
お嬢「そうなのよ栄ちゃん 本来なら審査通らないはずなのよ
 ここで皆とやってけるかどうか
 人格面での審査はあの人無理でしょう?
菊村「よく通ったね」
お嬢「それがここだけの話なんだけど
 どうも彼裏技使ったみたいなのね」
菊村「裏技?」
お嬢「ほらジュリーって言えば懇意のお偉方いたじゃない?」
菊村「あーあの噂!」
マヤ「どうもその辺りのコネ使ってねじ込んで来たんじゃないかって話なのよね
 理事長もみどりさんも言葉濁してるんだけどさ」
菊村「なるほどね」
お嬢「だけど先が思いやられるわよね」
マロ「そうそ ジュリーといえばロクさんもさ」
ロク「あーもう勘弁 あーついてない」
お嬢「共演した映画で大変だったって聞いたわよ」
ロク「もうね 思い出したくもないよね そういうのは」
桂木夫人「まああの方 一年程前のドタキャン騒ぎが大変だった方でしょう?
  何でまた郷に入りたいって 急な話じゃなくて?」
マヤ「それがあのドタキャン騒ぎが堪えたみたいでさ
 ちょっと世間から遠ざかりたいみたいな感じなのよ」
菊村「で、あのカズってのは?」
マロ「ギタリスト 二人でコンサートやってたんだよ」
菊村「えー 二人で?何でマロ詳しいの?」
マロ「実はコンサート行ったのよ 俺の所にも招待来ちゃってさ
 まあ暇だから一回行ってみるかって行ってみたんだけども
 そこでやってたのが二人だけのステージだったわけ
 まああれじゃ集客も鈍るわけだ」
菊村「なるほど…」
桂木夫人「とにかく荒れないといいわねぇ 心配だわ」