はついに声を漏らしてしまった。
だが、その声に秘められた、灼けつく様な欲望に乾いた魂の吐息を
武蔵川親方は決して訊き逃すはずがなかった。
親方の目は、新しい獲物を見つけた野獣そのものだった。
「こっちもいけそうじゃないか」
すでに白眼を剥き恍惚状態となった>>1の両腿のあいだで激しく動いていた
武双山の頭部が止まり、こちらを振り返った。