そしておっさんが
「どうだ、いけるか?」と聞くと、作業員は
「骨がバラバラだから溶接しなきゃ」と言ってどこかへ行ってしまった
おっさんは困った顔で
「やっぱり無理か。まいったなあ、納期に間に合わない」と言いながらパニック状態の俺の顔を見ると
「どうだ兄ちゃん。うちで働かないか?」と言った

ふと周りを見てみると、コンプレッサーから伸びたチューブを何本も体に差した作業員が
シューシュー音を出しながら作業していた
「うちは保険も完備してるぞ」
そう言って笑ったおっさんの歯茎には歯の代わりにボルトが差さってた
俺はこりゃ駄目だと思い、ダッシュで逃げたんだが
翌日の昼にそこへ行ってみると、工場は10年以上前に閉鎖されていたんだ