アクマコン書き起こしB 決定稿

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ほんとはぼく、漫画家になりたかったんですね絵を描く人間になりたかったんです。
でもいくら練習してもうまくならないんですよ。
…マンガライターですね。もう諦めて、マンガライターは諦めた直後に、宮崎駿さんの天空の城ラピュタを偶然見ました。
アニメってひょっとして絵が描けなくても作れるんじゃって、その時思いました。
もちろん現実はそんなに甘くはないので、さっき言ってた木上益治っていう先生は、もう1回絵の勉強をしなさいと、僕に厳しく教えました。
ただ結果としてはアニメーターにはならずにディレクターになったと。

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2007年です
丁度その時に、ぼくは京都アニメを離れてコンベンション行ってるんですよね。
アメリカのボルチモンのオタコンっていうコンベンションに2009年に、行ってます。
その時に自己紹介で、山本ですらきすたの監督ですって言ったとたんにものっすごい歓声が上がったんですね。
その時にあっ、そうか海外でも売れてるんだなって実感しました。
日本のアニメって、日本のアニメーター、日本のアニメ監督ってなかなかね海外の反応を、未だにそんなにわかんないというか、あんまり関心がないんですよね。
だからこういう海外のコンベンションでいつも思うのが、来るたびに思うのが、なぜ君たちは俺のことを知ってんだっていう。
それ位日本…日本人っていうのはいわゆるクローズドというか、日本の外をあんまり見ない、人種なんだなと思います。