20歳〜31歳の妊娠適齢期に出産した場合、子どもの染色体異常はほとんど見られない。30歳で子どもを産んだ場合、ダウン症の子が生まれる確率は952分の1だが、
【35歳で産むとその確率は385分の1。『40歳なら106人に1人』と確率が高まっていく。】

父母の年齢が上がると子どもの健康に影響する?
また、「産みたいのに産めない」というリスク以外にも、父母の年齢が上がるにつれて子どもの健康にも影響が出やすくなるという。

「母親の年齢が35歳以上になる頃から、【明らかに生まれてくる子どもに染色体異常が出やすく】なります。
それ自体が病気というわけではありませんが、ダウン症などの何らかの染色体異常を持ちやすくなると言われています」

「目をそらしたくなるかもしれませんが、生物として出産に適した時期は20代。
妊娠にはタイムリミットがあります。
いつでも産めると簡単に考えることは非常にリスクが高いことです」と齊藤先生は明言する。女性の体内にある卵子の数は、排卵がなくとも【加齢とともにどんどん減少していく】からだ。

40歳で妊娠した女性の流産率は全体の50%以上、生まれてきた子供がダウン症になる確率は約100分の1になるという調査結果が発表されている。
ちなみに20歳の母親からダウン症児が生まれる確率は1667分の1、25歳では1200分の1であり、実に【12〜16倍以上】の開きがある。