新型コロナの治療にもあたっている東京女子医科大学が職員に向けて、コロナに感染して仕事を休んだ場合、原因によっては「無給とする」などとした文書を出していたことが分かりました。

これは、先月29日付で東京女子医大の経営統括部人事課が病院の職員らに対して出した文書です。コロナに感染して休業する場合の運用を見直すと書かれています。

「法人内の施設において新型コロナウイルスに感染したりして休業するに当たり、その感染原因等が法人からの自粛要請に反した行為にある場合には、休業中の給与は無給とする」

Q.(勤務中に)ゴーグルがずれてしまうなど感染するリスクもあるのでは
 「(何が無給になるのか)分からないんですよね。仕事でかかる可能性もあるじゃないですか。どうなったら無給なのかとか、そういうのは一切ないので、説明が」(東京女子医大の病院で働く看護師)

取材に応じた看護師によりますと、勤務中にマスク・ゴーグルを着用することや、
【会食や旅行などを自粛するよう要請されていますが】
具体的にどのような場合に無給になるのか、この文書以外に説明はありませんでした。

また、「施設において」と書かれていることから、勤務中に感染した場合でも無給になるのではないか?との疑問もぬぐえません。感染リスクと隣り合わせの現場には戸惑いと憤りが広がっているといいます。 

「かなり私たちも頑張って気持ちを張り詰めて対策しているのに、本当にどこでかかるか分からない中でのあの文章。やっぱり納得できない。職員が大事にされてないというのは感じます」(東京女子医大の病院で働く看護師)