>>975
板垣「(貴方はこの会社で)何がしたいの?」
演出志望君(以下志望君)「自分の作品が作りたいです!!!」
板垣「う〜ん、自分の作品」
志望君「はい(と企画書的なものを見せようとしつつ)。こういう……」
板垣「あ(遮って)、まだ見たくないので結構です」
志望君「あ、はい(と企画書的なものを机の上に置く)」
板垣「あの『自分の作品』、つまり『貴方の作品』をここの皆で一丸となって作らなきゃならないのはなぜなんでしょう?」
志望君「えっ?(キョトン)」
板垣「いや、つまりですね。ここ(ウチの会社)にいるアニメーターや制作がなぜ『貴方の作品』を作らなきゃならないのでしょうか? と。アニメーターたちだって、いずれ監督になりたいと思ってる人もいると思うんです。なのにその彼らに、なぜ『貴方の作品』を描かせなきゃならないの?」
志望君「……(キョトン)」
板垣「だから、その貴方の企画を見もしないで判断するのは酷いとか思うかもしれないけど、その企画を自分で監督したいんでしょ? 順番に説明すると、まず貴方、画描きというかアニメーター志望じゃないんですよね?」
志望君「はい」