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で、僕の場合は、僕自身で立体造型もしたりはするし、そういう彫刻的手作りの仕方を今更やめる気も
無いけれど、でもそういう自分の作品を自分で作ったものに、今は特にニーズなんて無いだろうなぁ、と
いうのはすごく感じている。
ていうか例えばCGで設計されたキャラをそのまま原型の中心にして作られたフィギュアがリアルだ芸術的
だとかみんな言ってしまう時代で、それはそれだけそういう集団作業の総合力のクオリティーが上がって
るって事ではあるんだけど、でもそれが「芸術」なのか?っていうと、自分はやっぱり個人作家なので、
芸術ってのは個人の美意識と思考と価値観とかエトセトラエトセトラで個人で手作りで作るものだろ???!!!
と、そこは強く思ってしまうわけで。
でもそれがにっちもさっちも行かなくなってると(まぁ偽アカウントやデマや中傷の問題もあるけれど)、
個人作家としてはやっぱりつらいなぁとか生きづらい時代だなぁとか、感じちゃうよね。
でも、例えば個人で3Dプリンターを購入した人がそれを使ってオリジナルデザインのフィギュアを自身で
作ったら、それはアートとか美術芸術と言えないかというと、それもまた「術」で「芸」かもしれないし。
少なくとも「アート」ではあると思う。
価値観がブレる時代だよね、本当に。

でもやっぱり、そういう最近のソフビフィギュアでも、お店で見ていいなと思ってしまう感覚は自分の中に
あるわけじゃないですか。
作り方を知っていようが。(いや、M1号とかブルトンとか、今後も出続けるか解らないし!!)
自分の心ってのも、本当に、自分でどうにもならない、計れないものがあるんだな、って思います。