無念 としあき 21/03/15(月)21:39:01 ID:CId1nGAo No.26165
角川の方も、こちらの異常な態度にピリピリし始めていた。
さすがに意味不明な対応を続けられ、完全にイラついていた。しょうがなかろう。
これはまずい。最悪角川とウチが決裂して、『らき☆すた』が頓挫する可能性もある。
その時僕は、「アニサマ」のシークレットゲストで平野さんたち三人が「ハレ晴レ」ダンスを踊ることになって、そのダンスの監修に東京に出る機会を偶然得た。

まるで神が与えてくれたようなチャンスだった。

忘れもしない、九段下の坂を下りきったところの喫茶店で、僕は膝つき合わせて、プロデューサーに説明した。

「こういう理由で、会社がスネてます。いろいろ思うところはあるでしょう、解ります。しかし、ここはお願いですから、謝っていただけないでしょうか?」
ここでプロデューサーがキレたら終わりだ、そう覚悟していた。
しかしプロデューサーは、「そうですか、そういうことならば、謝りましょう」聞き入れてくれた。
この一件はすんでのところで、危機を脱した。
ホッとしたのも束の間、今度は角川のプロデューサーがスネた。