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立体造型的なコードとしては、以前映画「イノセンス」(攻殻機動隊の映画のパート2)の時に、
監督の押井氏が監修した「球体関節人形展」が東京都現代美術館で開催されていましたが、
人形のコードとしてはそれに準じてます。
現代的な球体関節人形はポーランドのハンス・ベルメールの作った少女人形に端を発していて、
ベルメールはナチス思想に反対する目的で、いわゆる「一見社会的な役に立たない作品」
(当時的に。当時のナチスドイツは「社会」の役に立たない芸術や市民層を弾圧していた)と
いう事でそれら人形を作っていたという事実があり、自分もかなりベルメール系の影響は受けて
いると思います。むしろ、(男の体の人形ですが)玩具のGIジョーでも変身サイボーグでも
ベルメール人形の機構は受け継いでるような所があります。

「人形」というテーマではありませんが、自分の恩師の成田氏も突撃ヒューマンの敵型に
ベルメールのデッサンのモチーフは入れています(ちょっと自分的にはベルメールの大人向き
デッサンは解剖学的できついと思う事もあるけども)。
それらから近年の日本国内の球体関節人形(同・人形フィギュア)ブームまで続くわけですが、
自分は一応、造型的コード的には上記の「球体関節人形展」をコード基準にしています。

それから、自分的には時々ヌード画も描くので(人形も作っているし)、ヌード画の年齢基準に
ついてですが、基本的に美術展をするような美術館やギャラリーでもヌード画は描かれている
わけで、例えば現代芸術でも二科展などで当然ヌード画やヌード彫刻は展示されていますが、
そういう所に子供が行くのも親同伴なら(そもそも作品に傷を付けられては困るので基本的に
そういう所は親同伴です)作品鑑賞は出来るわけです。