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自分がヌードモチーフにする事が多いのは、自分の恩師の成田亨氏の、恩師が彫刻家の
清水多嘉示氏で、その恩師がブールデル、その恩師がロダンという事で、そういう流れから
すると、ヌードをメインモチーフにしていなかったのは成田氏くらいなんですよね。
(氏でも裸を描いてなかったわけでは無い)
僕自身は、美術系ならヌード作品を作る方が自然だと思ってるので。

また、現代までに美術出版物で容認されているレベルのものについては局部表現が部分的に
あろうと、わいせつ図画では無い、という認識です。
現代までに、というのは、美術芸術アート内における局部表現というのは、規制から容認に
向かっているのみであって、それは先人先達の努力によって表現の自由に向かってきている
わけなので、それをまた締め付けるというのは、基本的にあってはならないしありえない事
だからです。少なくともコンテクストが解っていない連中が勝手に決めていい事では無いわけです。

逆に、最近あった「春画展」については18歳未満禁止だったわけですが、あれはただ局部が
描かれているわけではなく、性交中そのものが描かれているわけなので、あれはアダルト扱い
になると自分も思います。(ただ、枕絵というのは江戸時代当時結婚する男女の性教育目的に
作られていたので、そうなると江戸時代に枕絵を見ていたのは15歳前後の若い子たち、って
事なんですが、まぁ展覧会では18禁で仕方ないと思います。)
自分もまぁ、国際浮世絵学会には興味あるけれど。いつかそこまで行ければいいんですけどね。