「ミギャアアアア!」
パパは必死に投石し命からがら逃げることに成功。我が家の前で力尽きてしまいます

「誰…?パパ!!酷い怪我ミィ!チビちゃん達手伝って!」
気づいたママはパパを運び寝かせると必死に癒しの波動をかけますが出血や寒さにより容態は悪くなるばかり

「僕は…パパは大丈夫…だから…ね?なかないで」
大粒の涙を流す子供達の頭を撫でようとしますが、神経が切断されたのか動かすことはできません
その日家族は空腹も忘れみんなで身を寄せ合いながら眠りにつきました

翌朝、ママは子供達にわずかな食事、ベビに乳を与えるとパパに癒しの波動を放ちますが、PPが尽きたのか空振りするばかり
パパは会話すらできなくなり、様態は悪化していくばかり。特性再生力でなかったようです

こうなってしまった以上はママが戦うしかありません。ちなみにママに人間のモラルなどありません
タブ媚がダメならば強奪や傷害沙汰もやむを得ない。子供を守る母は強い と思い込んでいる始末
ベビを連れていく理由も同情をひくのに役立ってもらうのと、夫の様子からして最悪この子だけでもと苦渋の決断の半々です
ママはクズじゃありません。野生、自然の厳しさを理解しているのです。たぶんね

勘違いした心の強さを携えママは未開の地へ足をふみだし
「ミャアア!つめたミィ!」
ませんでした

昨日の薄い雪は凍結し氷状になっていました。ママは子供達からポンチョをかり足にぐちゃぐちゃに巻き付け再び外へ踏み出しました
ママはパパがよりすぐった生ゴミのおかけで肉付きはよく、抱かれたベビはそれなりに快適で自身もある程度寒さには強いようで
正午すぎの晴れた天候もありまだマシといった感じ

まあなによりベビンネの暖かさもあんじゃねえのかな

「さぶいびぃ…でもママがんばるからね!」
自身に酔う余裕があるのは今までの不自由の無い暮らしからかもね。ほんとかわいそう!