しばらく歩き雪が乾いた石に腰掛け尾からかじりかけのオボンを取り出し食事を始めやがった
そんなん隠してたんならガキにやれよって話だがママがミルクでなくなっちゃミィとかいうんだろうね
ぐちゃぐちゃ食ってると道路を車が走っていき、廃棄ガスにゲホゲホミィしてると一軒屋を発見
※ママは解らないけど昨日のあの家
ママはオボンの芯をぽいすてし、ドスドス後を追いました
凍結道だからゆっくり運転してたのが幸いしたのがなんとか見失わず家を特定できました

「ミィゼェハァ…ゼェハァ…ブッヒィ…」

ようやく家の前につき、車に目をやると人間と抱っこされたイーブイが現れました
イーブイは(ママは知らないけど)昨日と同じように暖かそうなモコモコの服を着て 靴まで履いています。それに無償に怒りがわきました

イーブタのくせにうちのベビちゃんよりいい暮らししやがってミィ

肝心のベビちゃんはドスドス走りに揺られ酔ったのかゲロ吐いてママの自慢の毛並み()にゲロがべったりこびりつき、ミルクだけありママは激臭を漂わせてました
二つの怒りに燃えるママですが車から降りたもう一つの物体に目を奪われます

タブンネ

なんと子タブンネを家に招いてるではありませんか。しかもそのタブンネは毒々しい紫色の体毛
一般的にポケモンは体色など気にもしませんが、ママはピンクの体毛に自信を持っていたので色違いが大嫌いでした

あのヘドロ色が人間にかくまってもらいやがってミィ。私のピンクのが可愛いのにミィ

鼻息荒く怒るママですが走った疲れからか玄関前の看板に背をもたらせたまま眠ってしまいました

ベビの鳴く声と冷たさに目を開けると辺りは真っ暗で雪が降りだしていました。頭に積もってますが震えるベビちゃんに気が動転してしまいます

どうしようどうしよう。明かりが見える方へ向かうと窓からポケモン達と人間がテーブルを囲み食事をしています
燃える木(暖炉)家の中で火災おこしてバカじゃねえかと思いつつもその様子を眺めているとさっきのヘドロ野郎も輪にいました