歴史

1996年7月頃、カクテルパーティーでAmazon.comの創業者ジェフ・ベゾスが、ある女性に「自分のサイトで離婚に関する本を売りたいんだけど」と持ちかけられたのをヒントにしたのがはじまりであるとされているが、Amazon.com以前にCybereroticsというアダルトサイトがクリック報酬型のアフィリエイトを始めた最初か初期のサイトの1つだというのが、広告関係者やアダルト業界の合意である[7]。

アダルトサイトを除けば、1994年11月にBuyWebというプログラムを立ち上げたCDNOWが、最初のクリックスルー方式のアフィリエイトを導入したウェブサイトである[8]。

日本では、アウトドア用品を販売するナチュラムが、1999年5月にAmazonアソシエイトプログラムを参考に独自開発した「バディシステム[9]」としてサービスを開始した[10]。アフィリエイト・サービス・プロバイダとしては、1999年11月にValueCommerceが、2000年6月にA8.netがサービスを開始した。

2000年頃から比較コンテンツを作り情報としてアフィリエイト広告を見せ、検索エンジンを導線とするといった現在の主流となっているアフィリエイトメディアの掲載手法が確立される。アフィリエイトの母国である米国にはない手法が日本では広まったおかげで、2005年以降アフィリエイト配信会社が複数社上場するといった世界では稀なほどアクション報酬型のアフィリエイト広告が普及している。

2004年頃から商品リンクと呼ばれる、商品が掲載されているページやカテゴリに直接誘導できる広告リンクの登場により、これまでの申し込み・相談・資料請求など(リード案件と呼ぶ)からEC案件にも一気にアフィリエイト広告が広がっていった。

アフィリエイト・マーケティング協会が第13回アフィリエイト・カンファレンスレポートで公開した資料によると、日本国内のアフィリエイト市場は2011年1134億円規模となり、その後も年10%程度の成長が見込まれている