そんな中、2014〜16年の第1次ブームで膨大な数が粗製乱造されたタイトル群から「開発vs運営」の法廷闘争を経て独自性を強めた『戦艦少女R』が中国で大ヒットを記録するのだが、DMM創業メンバーの片岸憲一(当時の肩書は「DMM GAMES事業代表」。2019年に退任し、現在は健康食品・美容製品等の企画をしているらしい)は現地メディアの取材で戦少Rに対して「明白な著作権の侵害がなければいいかな」と静観する姿勢を見せた。
田中がDMM側のこの姿勢についてどう思っていたのかは今となっては定かではないが、後に戦少Rが第1の他艦船擬人化ゲーとして日本に上陸した際も、DMMは特にこれと言ったアクションは起こしていない。
ちなみにDMM GAMES.R18(現FANZA GAMES)で提供されていた軍用機擬人化ゲーム『空戦乙女』はDLsiteにじよめ(現・にじGAME)へプラットフォームを移し、全年齢版をスタートさせた直後に戦少Rとコラボレーションを行っている。
本件が影響したのか、艦これの著作権を侵害しない(要するに、法的にアウトなレベルでの「パクリ」ではない)ゲーム作品はこれ以降、毎年1〜2タイトルのペースで日本上陸している。

奇しくも16年と言えば前述の通り運営の譲渡が発表され、【何故か】簡悔が爆裂的に加速しよく分からないモノのアピールが始まった時期であるが、この頃を境にDMMは艦これについても静観の姿勢を強くするようになり、DMMゲームズのTwitterアカウントでも艦これの話題を扱わなくなって行った。