第35話「ジャンル墓場」登場艦獣:リューボーズ
脚本:吉野弘幸 特殊技術:竜騎士07 監督:草川啓造

宇宙のグレーゾーンをパトロールしていたコニシとヤドカリは、その空間に漂っている艦獣達を発見する。
それは地球でウデクミマンに倒され、宇宙に放り出された各ジャンルの艦獣達だった。静かに漂う艦獣達。そこはまさに、ジャンル墓場だった。
それを知った艦特隊はジャンル供養を発案する。いたたまれなくなるシバフ隊員。角川の平和のため、シバフ=ウデクミマンは心ならずも艦獣達を葬ってきた。
シバフはウデクミマンに変身し、墓場の艦獣達に詫びるがごとく空を見上げる。
翌日、艦特隊でおごそかに艦獣供養が行われていた頃、ひとつの事件が起きていた。ロケットセンターから発射された角川初の同人ロケット。
しかし突如ロケットは人気と共に落ちてきた。そのロケットには、怪獣墓場でコニシたちが見た知らない艦獣が取りついていた。
早速ストパン号で攻撃を開始する艦特隊。だが攻撃を受けても艦獣リューボーズは禿げた頭を抱えるだけだ。突如高層ビルに登り始めるリューボーズ。
リューボーズは空を仰いで悲しげな声をあげる。艦獣は商業から同人に帰りたがっているのではないか…?
ケンスケ隊長はロケットセンターに高圧的に相談に向かう。センターでは同人ロケット2号を不快感を持ちつつも提供してくれることになった。
同人ロケットの準備がなされる中、リューボーズを見張る艦特隊。
「真っグレーな同人に帰りたいなんて、信じられないな」
「違うよ。同人界だけが静かにいられる場所なのさ」
「そうだわ。きっとどの商業へ行っても、不快な表現のように攻撃されるに違いないわ」
「だから、艦獣達が心から落ち着いていられる場所は、同人だけに違いないわ」