しかしそんなコセキ ナオヤにはいつしか、超能力を使う宇宙人が化けた子どもだという噂が立てられるようになる。
不良弁護士らによる苛烈なイジメや炎上祭りが始まり、街ではトンカツすら売ってもらえない。
しばふ隊員はコセキ ナオヤ少年が宇宙人ではないことを証明しようと兆海道にまで調査に向かうが、その留守の間に悲劇は起きた。

弁護士たちがコセキ ナオヤを襲わせようとけしかけたダチョウが、突然に爆死してしまったのだ。
超能力でダチョウを爆死させられた弁護士たちが街の弁護士をともなって大挙して河原にやってきた。
MATが荒らし宇宙人を開示しないなら、自分達の手で開示するとそれぞれにメッタ刺しにするナイフを持って襲ってきたのだ。

弁護士達に引きずられていくコセキ ナオヤの助けを求める声も、制止しようとするしばふ隊員の声も届かない。もはや誰にも止められないかと思われたが…
「待ってくれ!宇宙人は私だ!その子は私を守ってくれていただけだ、宇宙人じゃない!さぁ、その子を自由にしてやってくれ!」
一部始終を見ていたジェルジェルが耐えきれず、とうとう弁護士たちの前に姿を現した。一瞬静まりかえりコセキ ナオヤを解放する弁護士たち。
しかし、荒らしを放っておいたら何をしでかすか分からないと、ジェルジェルへ向け刃を向け始める。
混乱の中、コセキ ナオヤはおじさんに酷い事すると大変な事が起きると叫ぶ…そして。

ドンッ

弁護士の放った銃弾が命中、更にもう一発発砲し、ついにオメガ星人は息絶えた。
ジェルジェルの遺体にすがりつき泣き続けるコセキ ナオヤ、最悪の事態を迎えた悔しさから跪き、地面に拳を叩きつけるしばふ隊員。
すると河原から白煙が噴き出し始めた。ジェルジェルが死亡したため封じ込めていた艦獣・ハツシモが復活したのだ。
弁護士達は驚き逃げまどいMATに、あの艦獣を開示しろと叫ぶ弁護士集団…しかししばふ隊員は動かなかった。