そんなママンネの視界に僕の姿が入ると笑顔から一転激しく唸り威嚇した。
勝手に人の部屋に住み着き勝手に卵を産み、さらには敵対心を剥き出しにするママンネの身勝手さに僕の怒りは一気に沸点に到達した。

「ミグルルル!ミギィィィィ!」
唸り続けるママンネ。
とりあえず僕はバットで殴る事にした。

卵で手の塞がったママンネは文字通りサンドバッグと化した。
「ミグゥ!ミガァァ!ングバァッ!」
卵を庇い体を丸めるママンネの目は腫れて塞がり鼻はひしゃげ歯は欠けている。ママンネのタブンネらしからぬ不細工な鳴き声が響く度にバットは赤く染まっていった。

「ミヒィ、ミ、ミヒュ〜」
ボロボロになりながらも卵を守り続けるママンネ。
僕に対して敵対心は無くなり許しを請うように鳴き始めた。
僕が手をあげるとビクッと反応して体を丸めながらガタガタ震えている。
恐怖心で一杯だが、せめて卵だけには手を出さないで欲しいのだろう。
ママンネは絶対に卵を手放そうとはしなかった。

あまりに無防備な姿を見て僕は次の手を思い付いた。虐待用に借りてきたミネズミをママンネにけしかけた
ミネズミ達はママンネの耳をかじっている
「ミビィィ!ミッジィィ〜!」
僕は見てるだけで暇だったのでママンネの尻の穴にタバコを押し付けた
勿論火の着いたタバコだ。ママンネの発狂せんばかりの悲鳴が止む頃には耳は綺麗にかじり取られ、かろうじて触覚だけが残った

虐待が終わりママンネは抱き締めていた卵に優しく声をかけようとした
だが、そこには先程までの卵は無かった
割れた卵の殻とベビンネになる筈だったものがママンネの腹にこびりついている
ママンネは自らのタプタプした厚い脂肪で卵を潰してしまったのだ

「ミビャアアアア〜!」
必死に守り続けていた卵を自分の手で潰してしまうとは滑稽なものだ
泣き喚くママンネを見てそう思った
ママンネはベビンネになる筈だったものを延々と舐め続けていた

ママンネを見つめながら僕の手の中には卵が2つ
さっきママンネが転倒した時に卵を盗んでおいたのだ

ピシッ、ピシッ、パリン!丁度卵が孵ったな
二匹の産まれたばかりのベビンネが第一声をあげる前に麻酔で強引に眠らせる。ママンネと対面させる前にやっておきたい事があるからだ