その時、草むらからガサッと物音がした。
ビクッと振り返る二匹。
そもそもタブンネ達がうちの屋根裏に住み着いたのは何故だ?
野生の世界では生きていけなかったからだ。
多くのタブンネ一家は父親を失い残った家族は容易く離散する。
(一部の人間からはパパンネの耳と腕を切り落とすのがカジュアルでお手軽な娯楽として流行っているらしい。その為捕食され易くなり早死にする。)
こいつらも似たような経緯の後、野生から逃げてきたのだ。
二匹はすっかり忘れていたのだ。野生の厳しさを。時に無慈悲で理不尽。それに比べれば僕の気紛れによる虐待など可愛いものだ。

草むらから姿を現したのはジャローダ。
勿論野生ではなく借りてきたポケモンだ。
「ミッ・・・!ミピィ・・!」
歯をガチガチ鳴らし膝は笑いパニックからか呼吸は乱れている。目はしっかり見開き被食者であるジャローダを凝視したまま瞬き1つしない。
「いい表情をするじゃないか。これを見たかったんだよ。」
二匹の姿を写メで撮りながら僕は満足感に包まれていった。

「ミグゥ!ミギャア!」
ジャローダに締め付けられる二匹。全身の自由を奪われ抵抗する事が出来ない。残った権利は悲鳴をあげる事だけ。
その悲鳴がジャローダの食欲を促進させている事も知らず二匹は鳴き続けた。

「ミギギギギ・・・!」
締め付けられる力が増していき骨が軋む音が響き渡る。

既に瀕死のベビンネ達を舐め回すジャローダ。
唾液でベビンネの全身を濡らす事で丸呑みし易くする為だ。
舐められる度に「ミ、ミヒィ!」と体を震わせるが、なす術なく唾液でベタベタになっていく。