「ミブァ〜!」
オデンネは僕に蹴り飛ばされた。
「どうして?」といった顔で僕を見上げるオデンネ。悪く思うな、だって弱肉強食な訳だし。

そういう訳で二匹一緒に熱湯で全身を洗い流した。
浴槽には仲良くデュエットのアンコールが響くのであった。

オデンネ達を風呂から出して先程溺愛したベビンネの所に連れていく。
このベビンネはお漏らしが酷いのでオムツを穿かせる事にした。

個人的にタブンネはオムツが一番似合うポケモンだと思う。

「ミキャ!ミッチィ!」
くすぐったいのか恥ずかしいのかオムツを穿かせる間クネクネ動き回るので思いの外手間がかかった。
「オムツンネ。」
僕が呼ぶと嬉しそうに「ミィッ!」と鳴き返事をする。
名前を付けてもらいオムツンネはピョンピョン跳ね回りながら喜びを表現している。
仕草はとても可愛らしいが名前の由来までは理解していないだろう。
ちなみにオムツンネはオムツを取ると脱糞ネにフォルムチェンジするぞ。

ご機嫌のオムツンネを二匹のベビンネが睨み付けた。「ミフーッ!ミガーッ!」今にもオムツンネに襲いかからんばかりの形相だ。

オムツンネはボロボロの二匹と丁寧に毛繕いされた自分を見比べた。
このままでは二匹に何をされるかわからない。

オムツンネは咄嗟の判断で体を床に必死に擦り付けた。

その結果毛並みが少しだけボサボサになった。どうやら身なりを悪くして二匹に近付く事で怒りの対象から外して貰う魂胆のようだ。
しかし僕が散々虐待した二匹の身なりに近付く事は出来ずオムツンネはシャンプーの香りを周囲に漂わせただけだった。

一生懸命二匹に媚びて機嫌をなおして貰おうとするが口から匂うオボンの実の香りが逆に二匹の逆鱗に触れる事になる。

「ミピャイ!ンミピィ〜!」
遂に二匹がオムツンネに暴行を始めた。
触角を引っ張ったり噛み付いたりと弱点を的確に攻めている。
同族だから弱点を把握しているのは当然だが、タブンネにこんな狡猾な一面があるとは意外だ。
オムツンネのオムツはじわじわと黄ばみ始めた。

「ミッ!ミィィィ!」
オムツンネは僕に助けを求めてポテポテと駆け寄ってきた。