>2020年07月14日
中略

宮崎監督が全国行脚して、「僕は黒澤明監督のような時代劇を作りたかったのです」
と説いて回ったので、みんなも監督の意図をわかるようになって、
そして、記録的な大ヒットを樹立できたのね(^^)」
するとパーヴォがはた、と手を打って
「そうか!黒澤明監督のね!うんうん、テイストとしてはすごく納得いくね!」と大感激。

だから、宣伝コピーがずばり、「生きろ。」になったんだね。
糸井重里さんの傑作だね。
でもこのコピーがいい!と最初にいったのは、チコなんでしょう?
すごいね、今にして思うと。

私がテレまくって「いや、このコピーはみんなが気に入ったから・・。」と言ったら、
「でも、最初の一歩を踏んだのは、チコ、君だよ。チコの率直な
意見で流れが変わったんだよ(^_-)-☆
僕はますます誇らしい気分でいっぱいだ!
娘たちにも自慢しようっと♬ チコは、「もののけ姫」のポスター
コピーを決めたひとなんだよ!ってね(^^)/」

「完成披露試写会や初日はどうだったの?チコはやっぱり控室係だったの?(笑)」
「その通り。もう大変だったよ(笑)」と言ったら、

「聞かせて聴かせて」とパーヴォがねだるので、いちおう控室の苦労話をしました。

森繁さん(演劇部の人間は、森繁先生、と呼びます)の頬っぺたに、
美輪明宏さんが、ちゅ💛とした話、西村まさ彦さん(当時雅彦さん)が、その光景をみてショックを受けてトイレに逃げ込んでしまった話、

初日、宮崎監督が「もう僕舞台挨拶でるのいやだ!」と言い出して、
東宝の営業部の専務(故人ですが)が宮崎監督を怒鳴って、宮崎監督が「ハイっ、わかりました!がんばります!」と言って、無事に舞台挨拶ができたとか・・・。

パーヴォは腹を抱えて笑っていて、「で、君は冷静に、お茶やジュースを運んでいたんでしょう?

それがすごくおかしいよ!!!」というのでした。
もう、冷静でいられなかったですよ、マジで!!(爆笑)
笑いをこらえるのに、必死でした。