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で、成田氏はデザインですが、他に美術には
池谷氏もいて造型は高山良策氏メインだし、
ウルトラマンやバルタン星人の造型は佐々木
明氏です。で、成田氏はよくウルトラマンの
ABCタイプの差がわからない、と言っていたり
するので(いわばリファインや破損時用を
作ったりはあったでしょうがそれに成田氏が
タッチできない時はしなかった、という事)、
つまり造型部分は造型スタッフに任せている
部分も多かったでしょう。で、上に書いた
方々はみんな美大出だったりです。美術知識は
かなりある状態でみんな仕事をしています。
当時はそういうメンバーを成田氏が集めていました。

件の海外彫刻家の方の彫刻の模様を仮に参考に
したとするなら、、『最初は単に模様として、
なんらかの美的基準に収まるようにした』と
いう事だと思います。で、その模様をあの
配置にしたのが成田氏なのか、造型に携わって
いた他の美術に明るいスタッフなのかは解り
ません。また、最初はあざだけ、毛細血管だけ、
だったのかも知れず、それがケロイドになった
のがどの段階か誰の意図かはわからないと
思います。今となってはみんな他界して
いますので。(佐々木さんは生きてるけど
スペル星人造型に携わってたなら証言とっくに
出てるのでは)

問題はケロイドなので、単にアザや毛細血管
なら、現代にいたるような問題複雑化は回避
できたでしょう。

しかし傷口が光っている事からもグロテスクに
しようとは思っていなかったのは解ります。
美術作品を参考にした?尚更です。

ただ、美術大学出の方々がまだ特撮ヒーロー
作品が社会的に権利も地位も獲得していなかった
頃に、怪獣でも宇宙人でも乗り物でも映像作品で
見せるなら、最先端芸術やアートはこんなに
すごいものだと、子供たちに見せるフックを
作りたい、と思うのは普通の事だと思います。