プログ 他人の死を利用した自分語り 1/4


漫画家の芦原妃名子さん他界
漫画家の芦原妃名子さんが、作品の日本テレビ系ドラマ化放送に対して、大幅な改変をされそうな所を
脚本を一から書き直すなど忙殺され、Xで抗議した末に自ら他界したそうだ。
かなり前に買ったブレッド&バターの最初の頃の単行本しか持っていないけれど、比較的OLなど
働く女性向け、アラサーくらい向けのきれいにこだわった作品を作る人だなぁと思った印象がある。
世界がふわっとしていて、でも筋が通っていると思った。
キャラクターの心理とそこにいたる動機がしっかりした作品だなと。

日テレのドラマはある意味でストーリーから美術から「ハンコで押したようなドラマ」で、
ドラマ班が同じだと作風は何が原作でも似通うし、つまりは改変はドラマ製作(ことによると制作)に
都合のいいように、話題性に都合のいいようにされていく、
つまり「視聴率」のために「消費」されているマスメディアがらみの巨大な現実というのがあって、
それを受容させられるのが嫌な人間はいると思う。

一人で描いている作家にとって作品というのは自分の一部である事が多いので、ねじ曲げられるのは
苦しいに決まっているし
(ボクなんかは個人作家だからねじ曲げられる事を一切拒否するし業界を信用しないから、
漫画は得意でも業界などと絡む気はさらさらないが)、
その理由に近い理由にもろに振り回されて疲弊したあげく、軋轢のせいで追い詰められ、
自殺させられてしまったのは、、、と思う。
何より著作権契約が絡むとそれらを奪い取られるようなものなので、
それは命を搾取されるようなものだろう。