南シナ海で活動中の海上自衛隊の護衛艦「いずも」と「さざなみ」が、洋上で行った訓練を記者団に公開した。21日にはさざなみを不審船に見立てた立ち入り検査訓練を実施。22日には中国が主張する「九段線」付近まで航行し、海上に投下した発煙筒を標的に、小火器の射撃訓練を行った。

 いずもは19日から、東南アジア諸国連合(ASEAN)全加盟国の若手士官10人を乗せ、艦上で海洋国際法や災害救援に関するセミナーを受講してもらうプログラムを実施しており、記者団も同乗した。

 主な日程は22日で終了し、23日にはシンガポールに入港する。マレーシアのリズワン・ユソー大尉は「海上自衛隊といずもの能力に感銘を受けた。この経験は将来役に立つと思う」。フィリピン軍の士官も「日本の災害時の対応について具体的に学べて大変役立った」と語った。


http://www.sankei.com/politics/news/170623/plt1706230006-n1.html
2017.6.23 07:12