中国産のうなぎを「三河産」などと偽って福井市の料理店で客に出していたとして経営者の男など2人が不正競争防止法違反の疑いで逮捕されました。警察によりますと2人は容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、水産物の輸入などを行う会社の社長で、料理店を経営する名古屋市の村井三雄容疑者(47)と、料理長だった福井市の駒田英之容疑者(56)の2人です。

警察の調べによりますと、村井容疑者らは、ことし1月、福井市の料理店「うなぎ割烹曙覧」で、中国産のうなぎを国産と偽って客に出していたとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれています。
料理店の出入り口付近には、「三河産」や「静岡産」と書かれたのぼりを掲げていたほか、店内には、「私が大切に育てたうなぎです」などの文面とともに、国内の養殖業者の顔写真を掲示していましたが、客に出すうなぎのほとんどは、中国産を使っていたということです。

警察の調べに対して、村井容疑者は、「料理長が独断でやった」と供述する一方、駒田容疑者は、「社長に指示された」と供述し、それぞれ容疑を否認しているということです。

一方、保健所の調べでこの会社が中国から輸入したうなぎの一部からは基準を超える農薬成分が検出されたということです。このため警察は、食品衛生法違反の疑いもあると見て捜査するとともに産地を偽ったいきさつについて詳しく調べることにしています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170628/k10011032691000.html
6月28日 6時24分