ドイツで7日に行われる安倍総理大臣と韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領との初めての首脳会談をめぐり、韓国国内では、ムン大統領が慰安婦問題に関する日韓合意の再交渉などは求めず、北朝鮮の挑発などに対応するためにも日本との協力を重視する姿勢を示すという見方が有力です。

韓国のムン・ジェイン大統領がことし5月に就任して以来初めてとなる日韓首脳会談は、G20サミットに合わせて7日にドイツのハンブルクで行われる予定で、おととし12月の慰安婦問題をめぐる日韓両政府の合意について、ムン大統領がどのような姿勢を示すのか注目されています。

ムン大統領は、選挙期間中、日本に合意の再交渉を求めるとしていましたが、就任後は再交渉に言及していません。

ムン政権の対日政策に詳しい韓国・ソンゴンフェ(聖公会)大学日本学科のヤン・ギホ(梁起豪)教授はNHKとのインタビューで、「今回の会談でムン大統領は、さまざまな分野で両国の協力発展を前面に打ち出す方針で、慰安婦問題の合意の見直しは含まれていないと見ている」と述べました。

その理由については、「ムン大統領は、慰安婦問題のために日本との関係全体が悪化した前の政権の失敗を繰り返したくないと考えているうえ、北の軍事挑発や中国との摩擦などに対応するためにも、日本との協力が重要になっている」と指摘しました。

一方で、ヤン教授は今後について、「ムン政権は市民の力でできた政権のため、市民の声を無視できず、長期的には、合意への人々の理解を得るための措置を協議しようと日本に提案する可能性はある」とも述べました。

■就任後は再交渉に言及せず

韓国のムン・ジェイン大統領は、大統領選挙前のことし1月、プサンの日本総領事館の前に設置された、慰安婦問題を象徴する少女像を訪れました。

その際、慰安婦問題をめぐるおととし12月の日韓合意について、「誠意ある合意だったのか疑わしい」と批判したうえで、「少女像が日本総領事館の前にあることに意味がある」と述べ、設置を容認する姿勢を示していました。

また選挙では、日本に合意に関する再交渉を求めると主張し、演説でも、「合意は間違っていると、日本に堂々と伝える」と訴えていました。

一方で、大統領に就任してからは、安倍総理大臣との初めての電話会談で、「国民の大多数が情緒的に受け入れていないのが現実だ」と述べたものの、合意の再交渉には言及せず、慰安婦問題が日韓関係全体に影響を与える事態は避けるべきだという考えを明らかにしています。

ただ、ムン大統領は、先月、アメリカの新聞とのインタビューで、慰安婦問題について、「解決の核心は、日本が法的責任を認めて公式な謝罪をすることだ」と述べました。

大統領に就任してから日本の法的責任や謝罪に言及したのは初めてで、合意に批判的な韓国国内の世論を意識した発言だったと見られています。


7月7日 8時07分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011047531000.html

★1の立った時間 2017/07/07(金) 09:05:20.51

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