■ 『より長く』キム・ソンヒの何故年寄り(2)自分の頭を撫でてやりたい

コンデ(年寄り)という声にかなり当惑するベビーブーマー世代のハンプリ(恨晴らし)解消兼、
生活の知恵と感想を筆の赴くままに書くエッセイ形式の連載記である。配偶者、子ども、親友との
関係に関する助言と社会への苦言を年寄り臭くならないよう、スケートボードに乗るように解いて行く。
<編集者>

(写真)
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張勲(チャン・フン)という在日僑胞出身のプロ野球選手がいる。若い者には多分ぼんやりとした
名前だが、7度も打撃王になるなど日本のプロ野球史に大きな足跡を残した大選手だ。技量も技量
だが、民族差別が激しい日本で同僚選手が「テンノ・ハリモト」と呼んだほどカリスマ性が高かった
そうだ。ここでハリモトが張(チャン)の日本語発音というのは仕方がないとして、注目すべきは
『テンノ』だ。 チョンファン(天皇)を意味する言葉である。

彼は1981年に引退したが、かなり盛大なイベントだったようだ。その席で引退の感想を質問する
日本の記者に対し、「自分で自分の頭を撫でてやりたい」と言った張勲選手の回答を今も思い出す。
あらゆる差別に打ち勝ち、高くそびえ立つまでの経歴を誰よりも知っている、自分が誇らしくて
感心だと思い、そのような自負心あふれる回答をしたかったからだ。

2010年10月、定年退職をする時の私の心情がまさにそうだった。自分の頭を撫でてやりたかった。

(以下、略)

キム・ソンヒ高麗大学メディア学部講師

(写真)
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ソース:NAVER/中央日報(韓国語)
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&;mid=shm&sid1=102&oid=025&aid=0002734203