19日、広島地裁で言い渡された無償化裁判の判決は到底受け入れることのできない不当なものだった。裁判長の判決理由は「被告(国)の主張の丸写し」(広島無償化裁判弁護団の足立修一団長)。そればかりか子どもたちの学習権には一切触れられていなかった。判決が下された後、約360人の参加のもと広島朝鮮学園で行われた報告集会では、勝訴を目指して最後まで闘う断固たる意思が共有された。(略)

集会では、弁護団の足立修一団長による判決の報告、広島朝鮮学園の金英雄理事長が読み上げた学園の声明文で控訴の意向が示された。また提訴から判決に至る日々が映像で映し出され、決意を込めて広島初中高の生徒たちが校歌を歌った。闘いはこれからも続く。

「冗談じゃない。涙を流している場合じゃない」。オモニ会の声明文を読み上げた朴陽子会長は「今日は単なる通過点」だと気丈に振る舞った。

在特会による京都第1初級(当時)の襲撃事件、徳島県教組襲撃事件ではどちらも最高裁で勝訴が確定した。「それに続き、広島でも諦めない姿を見せるべきだ。開かない扉はない。より多くの人たちの手で叩き、扉が開くまで何度でも叩き続けよう!」

熱気に包まれた会場に大きな拍手が響き渡った。

(李永徳)

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