北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型の2度の試射で、米国に対北朝鮮政策の変更を促すよう警告したとする署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、火星14型の第1次試射(7月4日)は、「共和国に下手に手出しすればアメリカ帝国が最終的に滅亡するようになるということをはっきりと知らせる朝鮮の軍隊と人民の警告であった」と主張した。

つづけて、「米執権層は、不安と恐怖に震えながらもこのような助言と忠告を無視してしまった」としながら、第2次試射(7月28日)で「わが国家をどうにかしてみようとするなら、米本土が想像できない災難の中に陥る」と再び警告したと強調した。

そのうえで、「今や、朝鮮の核放棄ではなく、米本土安全保障がトランプ行政府の最優先的な政策課題となった」としながら、「対朝鮮敵視政策にしつこく執着するなら、それから与えられるのは朝鮮が連続的に送る予想できない『贈物包み』だけである」と警告した。

金正恩党委員長は火星14型の第1次試射を現地指導した際、「大小の『贈物包み』をしばしば送ってやろう」と述べていた。ミサイル発射の継続、または核実験の強行を示唆していると見られる。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 朝鮮の警告を米国は銘記すべきだ

【平壌8月3日発朝鮮中央通信】3日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射は米国が共和国の警告と他人の助言、忠告を無視してきた代価であると明らかにした。

論評は、「火星14」型の第1次試射は対朝鮮敵視政策をあくまでも強行しながら共和国に下手に手出しすればアメリカ帝国が最終的に滅亡するようになるということをはっきりと知らせる朝鮮の軍隊と人民の警告であったとし、次のように指摘した。

世界各国の専門家が米国に上品に助言も与え、強く忠告もした。

米執権層は、不安と恐怖に震えながらもこのような助言と忠告を無視してしまった。

そしてわが共和国に軍事的打撃を加えるべきだの、超強度制裁・圧迫を加えるべきだの、何のとして断末魔的にあがいた。

わが共和国は大陸間弾道ロケット「火星14」型の第2次試射の成功を通じて再び米国に厳かに警告した。

それは、米国が根本的に変わったチュチェ朝鮮の戦略的地位をあくまでも無視して引き続き無分別にのさばりながらわが国家をどうにかしてみようとするなら、米本土が想像できない災難の中に陥るということであった。

今や、朝鮮の核放棄ではなく、米本土安全保障がトランプ行政府の最優先的な政策課題となった。

米本土が生死存亡の俎上(そじょう)に載せられた新しい現実は、米行政府が白旗を掲げて対朝鮮政策を根本的に変えることを分分秒秒催促している。

論評は、米国が体面維持のためにこのような現実的要求に引き続き応じず、対朝鮮敵視政策にしつこく執着するなら、それから与えられるのは朝鮮が連続的に送る予想できない「贈物包み」だけであると強調した。

http://dailynk.jp/archives/93363