中国人はもともと健康や寿命に対して高い関心を持つ国民性だが、経済発展によって衣食住が満たされた中国人たちはこれまで以上に健康への関心を強めている。

 中国メディアの旅新網はこのほど、「日本人の平均寿命の長さの秘訣」を紹介する記事を掲載し、中国人が寿命を伸ばすためには日本人に学ぶべきと論じた。
 
 厚生労働省の統計によれば、2016年における日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳となった。男性は前年に比べて0.23年、女性は0.15年伸びたことになる。

 日本人の平均寿命は年々伸びていて、1947年の平均寿命は男性が50.06歳、女性が53.96歳であったことから、約70年で日本人の寿命は30歳以上も伸びたことになる。
 
 記事は日本人の長寿の秘訣の重要な要素として、「良い食習慣、適度な運動、優れた医療体系」を挙げている。

 日本食が「主食、副菜、主菜、乳製品、果物」など、栄養バランスの良い内容となっていて、主食である炭水化物を多く取り、次に副菜の野菜、主菜の肉や魚というように「食べる物の量やバランスが比較的取りやすい献立」となっているのは事実であり、これが長寿の秘訣というのは一理あるだろう。
 
 ゆえに日本を訪れる中国人は日本人が年齢を問わず痩せている人が多いことに驚くとして、日本人の体型からも食生活や運動の良い習慣を見て取ることができるとしている。
 
 また日本の世界に並ぶ優れた医療体系も長寿の主要な要因となっているとし、特にガンの早期発見に関する分野は世界一と言っても過言でないとしている。

 毎年、多くの人がガンで命を落とすなか、日本のガン患者の5年生存率や10年生存率の高さは世界でも群を抜く高さであるとし、日本の医療水準の高さや従事者の意識の高さが早期発見や病気の治癒に繋がっているとした。
 
 現在、医療サービスを受けるために日本を訪れる中国人が増えている。

 今後は旅行の目的が観光ではなく「健康関連」へと徐々に移り変わっていく可能性は高く、栄養バランスのとれた日本の食事や健康を維持するための運動を学ぶために中国人が訪日するという事例も今後は増えるかもしれない。(編集担当:村山健二)

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