【シンガポールAFP=時事】シンガポール内務省は4日、声明を出し、シンガポール国立大(NUS)公共政策大学院リー・クアンユー校のホアン・ジン教授の国外追放処分を発表した。

 声明は「外国のスパイだった」と断定。国名は明らかにしていないが、経歴から教授は中国に近いとみられる。

 教授は中国系で、米国籍を持つ。声明は「好ましからざる人物であり、永久に入国を禁じる」と宣告した。教授の妻も同様の処分となった。

 シンガポールと中国の関係は、台湾での軍事演習を終えたシンガポール軍の装甲車が同国へ輸送される途中、香港で差し押さえられる騒ぎがあり、一時悪化した。

 教授が中国のスパイと確認されれば、両国関係はさらに大きな傷を負うことになる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080500322&;g=int