国連安全保障理事会の新たな対北朝鮮決議について中国の王毅外相は6日、滞在先のマニラで記者団に対し「(決議の)目的はさらに有効に北朝鮮の核・ミサイル開発のプロセスを阻止することだ」と述べた。

 一方で対話による解決を目指すべきだとの考えも示した。

 王氏は「(今回の決議はこれまでの)安保理決議に違反し、北朝鮮が絶えずミサイル活動を続けていることに対する必要な反応だ」と主張。

 その上で「外交と政治的手段」で平和的に解決する必要性も訴え、核問題を巡る6カ国協議の再開を呼び掛けるとともに「情勢が緊張することを避けなければならない」と述べた。

 さらに「制裁は必要だが、最終目的ではない」とし、対話の糸口として北朝鮮の核・ミサイル開発の停止と、米韓両国の大規模軍事演習の同時停止を実現することが最善の策だと訴えた。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/170806/wor1708060025-n1.html