【マニラ=藤本欣也】中国の王毅外相とティラーソン米国務長官は6日、マニラで会談、中国側の発表によると、王氏は南シナ海問題について、「米国は中国と東南アジア諸国による平和と安定に向けた努力を尊重するよう希望する」と述べ、南シナ海問題で干渉しないよう求めた。

北朝鮮の核問題では「中国が問題を適切に処理するために大きな努力を払っている」と主張。北朝鮮と取引のある中国企業への米国の独自制裁に反対する意向を表明した。また、双方はトランプ米大統領の年内訪中を確認した。

http://www.sankei.com/world/news/170807/wor1708070001-n1.html


米中外相会談 北朝鮮対応方針で違い埋まらずか

アメリカのティラーソン国務長官と中国の王毅外相は6日夜、フィリピンで会談し、国連安全保障理事会で採択された北朝鮮に対する新たな制裁決議の厳格な履行で一致したものの、今後の対応については、圧力の継続を求めるアメリカと対話を求める中国との間で、方針の違いは埋まらなかったものと見られます。

アメリカのティラーソン国務長官と中国の王毅外相は6日夜、ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議が開かれているフィリピンの首都マニラで会談しました。

会談のあと王外相は、国連安全保障理事会で採択された北朝鮮への新たな制裁決議について協議したとしたうえで、「両国とも全面的かつ完全に履行することを改めて表明した」と述べて、厳格な履行で一致したと明らかにしました。

その一方で、外相は会談の中で、「ひたすら圧力をかける制裁では解決にならない」とも指摘したということで、対話によって局面を打開する必要があるという立場を改めて示しました。

一方、アメリカ側は、会談の内容について明らかにしていませんが、国務省の高官は会談に先立って記者団に対し、「今後の課題は、北朝鮮をさらに孤立化させることだ」と述べて、圧力を強化する構えを示していました。

このためティラーソン長官は、会談で圧力の継続が必要だと訴えたと見られ、今後の対応については、中国との間で方針の違いは埋まらなかったものと見られます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/k10011090321000.html


北朝鮮制裁決議、履行を確認=米中外相が会談

【マニラ時事】フィリピン訪問中のティラーソン米国務長官と王毅中国外相は6日、マニラ市内のホテルで会談した。

王外相は会談後、国連安保理による新たな北朝鮮制裁決議について記者団に対し、「突破口にしたい」と述べ、米中両国で完全な履行を確認したことを明らかにした。

王外相は、南シナ海の紛争防止に向けて中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相が同日合意した「行動規範」の枠組みも説明。中国による南シナ海の軍事拠点化に反発を強める米側の理解を求めた。

さらに王外相は、トランプ米大統領の年内訪中に向けて「共に努力することで一致した」と記者団に強調。訪問実現への努力は「今後の中米関係の青写真を描くことにもなる」と述べた。

中国外務省によると、ティラーソン長官は「未来50年の米中関係をいかに定義するか真剣に考えるべきだ」などと前向きに応じた。トランプ大統領の訪中は、4月の米中首脳会談などでも話し合われた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080700022&;g=int

http://www.sankei.com/images/news/170807/wor1708070001-p1.jpg
中アセアン外相会議で演説する中国の王毅外相=6日、マニラ(共同)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/K10011090321_1708070029_1708070034_01_02.jpg