台湾からのインバウンド(訪日外国人客)獲得を目指して福井県美浜町が取り組むプロモーション映像(PV)の撮影は5日、第3弾が始まった。同町が舞台の映画「サクラサク」を手掛けた田中光敏さんが監督を務め、今回は「夏の女子旅」がテーマ。

 水晶浜海水浴場や渓流の里などで台湾人の女子大生が臨んだ。11月に完成披露試写会を開く。

 同町は台湾の新北市石門区(せきもんく)と1988年に姉妹都市提携を結んでおり、PV製作は台湾からの誘客増を目指す「美(うま)し美浜『インバウンド』雇用創出プロジェクト」事業の一環。台湾人が出演し、美浜町の魅力を発信してもらう。

 1月と2月にそれぞれ夫婦、若者カップルが出演した冬編の第1弾、第2弾を撮影。今回は女子大生の卒業旅行をテーマに7日までの日程で夏編を撮影する。

 洪海晏(ホンカイエン)さん(22)、洪渝捷(ホンイーチェ)さん(22)、許加文(シーチャーウァン)さん(22)が出演した。

 水晶浜海水浴場では3人が海に向かって大きくジャンプする場面から撮影がスタートした。指示に従って浮輪などを使って少し沖に出たり、ボールを投げたりと終始笑顔。水を掛け合い、スマートホンで撮影し合うなどして、海水浴の楽しさをアピールした。

 3人は「海が青くてすごくきれいだし、岩場も秘密基地みたいでとってもいい。台湾の若い女の子も来てみたいと思うはず」と話した。フェイスブックや写真共有アプリインスタグラムで紹介したという。

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福井県美浜町のインバウンド観光PVビデオの撮影に挑む台湾人の女子大生3人=5日、同町の水晶浜海水浴場