小型無人機「ドローン」の世界最大手の中国メーカーが、優秀な技術者を育成しようと大学生を対象にしたロボットコンテストを、南部の深※センで開催し、国内外の学生たちが、白熱した戦いを繰り広げました。

このコンテストは、世界で民生用ドローン市場の7割のシェアを占めるとされる中国メーカー「DJI」が、6日まで本社がある南部の深※センで開催し、中国やアメリカなどの大学生32チームが出場しました。

各チームは、ドローンなど5種類のロボットを操作し、ロボットに取り付けたカメラの映像を見ながら対戦相手に樹脂製の弾を撃ったり、空中のドローンから弾を落としたりして、白熱した戦いを繰り広げていました。

中国政府は、経済成長のけん引役の1つとしてドローン産業の発展に力を入れていて、会社としては、優秀な若手技術者を発掘、育成する狙いがあります。

山東省の大学院2年の男子学生は、「今回の体験は、とても有益でした。技術者になるため一歩一歩進んでいきたい」と話していました。

またDJIの徐華濱副総裁は、「ドローン産業の発展には、新たな技術を開発し、実用化させていく必要がある。次は日本の大学生にもぜひ参加してほしい」と話していました。

中国の民間調査会社によりますと、世界全体のドローンの販売台数は、2020年には年間400万台を超えると見込まれ、開発や人材獲得の競争が激しさを増しています。

※センは、「土」へんに「川」。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/k10011090221000.html

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/K10011090221_1708062223_1708070424_01_02.jpg