「上等なアヒルが手に入ったから、ぜひ、食べに来てよ」

 中国系不良グループの元メンバー陳氏(45)から誘われ、池袋の暗い路地裏にある怪しげな中華料理店を訪ねると、丸々と太ったアヒルの丸焼きの前で、ガラの悪い中国人の男女が歓声をあげていた。

 「記者さん、このおいしそうな照り、すごいでしょ。さあ、こいつを食べて、精力つけましょうよ」

 そう、中国宮廷料理の代表格、北京ダックである。陳氏によると、脂のたっぷり乗ったアヒルには下半身直撃効果があるという。日本で夏の精力食といえば鰻のかば焼きだが、中国の富裕層は競って北京ダックを食べるのだという。

 「日本で北京ダックというと、皮だけ食べるじゃないですか? 中国では、皮を小麦粉で作った薄皮に挟んで食べるだけじゃなくて、肉から内臓までいろんな料理にしてフルコースで食べるんです」

 早速、いただく。まずは王道のパリパリの皮から。ネギ、きゅうりを乗せて、甘いタレをたっぷりつけてがぶり。う、うまい。

 「若い奴に獲ってこさせた違法ものだけど、一級品ですよ」

 たしかに、モノが違う。次に肩のあたりの肉をニンニクの芽と一緒に炒めた料理を食す。おぉ、ジビエ感たっぷりでこれまたうまい。ビールが進む。と、何だか前がむずむず。心はギラギラ。食事後、陳氏オススメの中国エステに行ったのは言うまでもなし。90点

http://www.zakzak.co.jp/lif/news/170807/lif1708070004-n1.html

http://www.zakzak.co.jp/images/news/170807/lif1708070004-p1.jpg
世界の精力剤「北京ダック」
http://www.zakzak.co.jp/images/news/170807/lif1708070004-p2.jpg
肩のあたりの肉をニンニクの芽と一緒に炒めた料理