三菱の勤労挺身隊に動員された女性たち(勤労挺身隊ハルモニとともにする市民の集まり提供)=(聯合ニュース)
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【光州聯合ニュース】

日本による植民地時代に徴用され、三菱重工業の軍需工場で働かされた元女子勤労挺身隊の韓国人女性と遺族が同社を相手取り起こした二つの損害賠償訴訟の判決公判が8日と11日に韓国の光州地裁で開かれる。

韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」によると、8日は被害者のキム・ヨンオクさんと故チェ・ジョンレさんの遺族が起こした訴訟の判決公判が開かれる。
 
キムさんとチェさんは小学校を卒業して間もない1944年5月、三菱重工の名古屋航空機製作所に強制徴用され、無賃金で働かされた。チェさんは同年12月の東南海地震で犠牲となり、帰国できなかった。
 
キムさんは1億5000万ウォン(約1500万円)、チェさんの遺族は3000万ウォンの損害賠償を請求した。
 
11日にはキム・ジェリムさん、ヤン・ヨンスさん、シム・ソンエさん(いずれも80代)と故オ・ギルエさんの遺族が起こした訴訟の判決公判が予定されている。
 
キムさんをはじめ被害者4人も1944年に三菱重工に強制徴用された。
 
キムさんらは2014年2月に三菱重工に対し計6億ウォンの損害賠償を求める訴訟を起こしたが、三菱側が訴状を3回送り返すなど故意に訴訟を遅延させたため、提訴から3年以上を経てようやく判決が下される。
 
韓国では強制徴用の被害者とその遺族が日本企業を相手に起こした14件の損害賠償請求訴訟が進められている。


2017/08/07 17:55
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