韓国の不法占拠が続く島根県土・竹島について夏休み中の小・中学生に関心を持ってもらおうと、松江市の県竹島資料室で子供向けの企画展示が行われている。31日まで。入場無料。

 会場には、戦前の竹島を題材にした絵本「メチのいた島」で使用されたイラスト26点を展示。隠岐の島町・久見地区の住民らは、かつて竹島付近で捕獲していたニホンアシカを「メチ」と呼び、絵本でこうした歴史を紹介している。

 また、竹島周辺に生息する海の生き物たちを、竹島資料室が制作したオリジナルのイラストで説明。ニホンアシカのほか、アワビやカレイ、ムツ、ホンダワラといった海獣や魚介類、海藻などが描かれている。

 このほか、竹島問題の歴史的経緯を小・中学生向けに分かりやすくまとめた年表を掲示。展示内容をヒントに答えられるクイズの出題もある。

 企画した県竹島対策室は「夏休みの自由研究テーマとして活用してほしい」と期待する。期間中の18日午前11時10分から、「メチのいた島」の原作者で元小学校教諭の杉原由美子さんによる絵本の読み聞かせが、竹島資料室内の研修室で行われる。

http://www.sankei.com/region/news/170808/rgn1708080020-n1.html