【マニラ=杉本康士】河野太郎外相は8日午前、フィリピン・マニラでベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相と会談した。

 南シナ海で一方的な軍事施設建設を進める中国を念頭に、日本による巡視船供与など日越安全保障協力を一層強化することで一致した。インドネシアのルトノ・マルスディ外相とも会談した。

 フィリピン、ベトナム、中国などが領有権を争う南シナ海問題をめぐっては、フィリピンが中国に接近を図る一方、日越両国は対中強硬姿勢で足並みをそろえている。

 ミン氏はまた、6、7両日の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会合で河野氏が中国を批判したことについて「南シナ海問題の協議の進展に向けた大きな契機となったと高く評価している」と述べた。

 河野氏は8日午後、帰国の途に着く。

http://www.sankei.com/politics/news/170808/plt1708080028-n1.html