スマートフォンについている、飛行機マークの「フライトモード」機能は、飛行機に乗った際に電波を発しない設定にするためのものであることは多くの人が知っている。しかしこのモード、中国国内では本来の用途ではほぼ使用することがでいない。それはなぜだろうか?
 
中国メディア・今日頭条は5日「飛行機で認められないフライトモード、一体どんな使いみちがあるのか」とする記事を掲載した。記事のタイトルが示すように、中国では飛行機に乗ったらスマホの電源を切るのがルールであり、飛行中はマナーモードであっても電源を入れることは許されないのである。
 
記事は、中国の航空会社がフライトモードを認めない理由について「安全上の要素を考慮したもの。フライトモードのオンオフはたった1秒間の動作であり、乗客たちが本当にモードを設定したかどうかなど誰も分からないではないか。安全が最重視された結果なのである」と説明している。
 
そのうえで、本来の用途に使えないフライトモードを効果的に利用できるシチュエーションを紹介。

まず、会議や休息中など、外からのコンタクトをシャットアウトしたい時、また、電池が無くなりそうな時に不要なデータ通信を抑える節電対策として使えるとした。さらに、電波のコンディションが悪い時に一度フライトモードをオンオフすると電波をつかみやすくなるとした。
 
「乗客がちゃんとフライトモードにしたかどうかを確認する術がないために、電源を切らせる」という考え方は、確かに安全性から言えば間違いない措置なのかもしれない。しかし、そこには今の中国社会における「信頼関係」の不足が垣間見えるような気がしてならない。(編集担当:今関忠馬)

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