北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は10日、日本の安倍政権が、北朝鮮の脅威を極大化して「不純な政略実現の口実にしようとしている」と非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

論評は、「日本が誰それの「脅威」をうんぬんし、それに対処すると大騒ぎを起こしている」としながら、「これは日本こそ上司を守ると吠え立てて醜い牙をむき出す番犬だということを如実にさらけ出すだけだ」と主張した。

また、「日本の現当局は、憲法改悪に反対する国内の民心を変えようとわが共和国の『脅威』を極大化している」と指摘した。

そのうえで、「もし、日本がわが国家をむやみに侵害しようとする米国の策動に相づちを打って凶悪にのさばるなら、上司よりもっと悲惨な運命に瀕しかねない」と強調した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 日本のたわいないあがきを非難

【平壌8月10日発朝鮮中央通信】日本が誰それの「脅威」をうんぬんし、それに対処すると大騒ぎを起こしている。

10日付の「労働新聞」は署名入りの論評で、これは日本こそ上司を守ると吠え立てて醜い牙をむき出す番犬だということを如実にさらけ出すだけだと主張した。

また、今、日本は旧態依然とし、時代錯誤の考え方から脱せず、共和国の戦略的核戦力強化措置を「脅威」に描写し、それを不純な政略実現の口実にしようとしていると暴き、次のように指摘した。

日本の現当局は、憲法改悪に反対する国内の民心を変えようとわが共和国の「脅威」を極大化している。

むしろ、そのような妄動は民心を失う行為である。

現行憲法を戦争憲法に切り替えるといって日本の前途が明るくならない。

もし、日本がわが国家をむやみに侵害しようとする米国の策動に相づちを打って凶悪にのさばるなら、上司よりもっと悲惨な運命に瀕しかねない。

論評は、日本の反動層がいくらあがいても過去の帝国時代を絶対に復活させられないと強調した。

http://dailynk.jp/archives/93765

北朝鮮、米国に「凄絶で無慈悲な懲罰を与える」…軍人集会でアピール

北朝鮮で10日、同国政府が7日に発表した声明を支持し、反米対決戦の勝利を決意する人民武力省(国防省)軍人集会が行われた。朝鮮中央通信が11日、伝えた。

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人民武力省軍人集会(2017年8月11日付労働新聞より)

集会には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)、李明秀(リ・ミョンス)、朴永植(パク・ヨンシク)の各氏をはじめ朝鮮人民軍(北朝鮮軍)指揮メンバー、人民軍将兵、各級軍事学校の学生が参加した。

集会では北朝鮮政府の声明が朗読され、朝鮮人民軍の李明秀総参謀長が演説した。

演説者は、「もし、米国がわれわれの思想と体制、わが人民を抹殺しようとする無謀な試みを止めずに軽挙妄動するなら、天下無敵の朝鮮革命武力はわめく者、悲鳴を上げる者もいないように最も凄絶で無慈悲な懲罰を与える」と言明した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

人民武力省軍人集会

【平壌8月10日発朝鮮中央通信】朝鮮政府の声明を支持し、反米対決戦の最後の勝利を必ず収めることを決意する人民武力省軍人集会が10日、祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利記念塔の教育の場で行われた。

黄炳瑞、李明秀、朴永植の各氏をはじめ朝鮮人民軍指揮メンバー、人民軍将兵、各級軍事学校の学生が集会に参加した。

朝鮮政府の声明が朗読された。

集会では、朝鮮人民軍の李明秀総参謀長(朝鮮人民軍次帥)が演説した。

演説者は、今回の国連「制裁決議」は徹頭徹尾、米国の極悪非道な孤立・圧殺策動の所産として、われわれの自主権に対する乱暴な侵害であり、共和国に対する正面切っての挑戦であると述べた。

http://dailynk.jp/archives/93770

>>2以降に続く)