2017年8月15日、韓国は日本統治からの解放を祝う記念日・光復節を迎え、例年通り大統領が出席しての式典が開かれたほか各地で記念の行事が行われたが、こうした中、日本人女性と結婚し母国に暮らす韓国人男性が、自分の家族の複雑な立場についてインターネットの掲示板で吐露した。

平凡な会社員だと名乗る男性はまず、自分も他の韓国人と同じように「日本の悪行を許すことはできないし、日本政府からの確実な謝罪を受けなければならないという立場だ」と自身の考えを表明している。ただ、家族のつらそうな姿を見るにつけ、自分もとてもつらくなるのだという。

特に昨今、韓国で「反日」に関するニュースが頻発していると感じているそう。

例えば、日本に強制徴用された朝鮮人の姿を描いた映画「軍艦島」の公開、ソウルの路線バスに慰安婦を象徴する少女像が設置されたこと、また14日の「世界慰安婦の日」に合わせソウル中心部に500体の「ミニ慰安婦像」がずらり並んだことなどだ。

こうしたニュースを目にするたび、妻が抱えているであろう苦悩を思って自身も心が落ち着かなくなるそうだ。そして今年の光復節には、妻は外に出ないと言い、夫に対しては「申し訳ない」と謝罪の言葉まで口にした。

男性は「韓国で暮らすなら一生抱えていかねばならない葛藤だとは思う」としながらも、さまざま報じられる反日的な活動が、結局は韓国国民に反日感情を植え付けることになっている、そしてその程度が「最近急にひどくなっているように思う」と指摘した。

この投稿には他のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられているが、日本人妻の反応が少々過敏なのではないかとする声が目立つ。

例えば「街で日本人を見たところで敵意をあらわにする人なんているかな?」「一般の日本人相手にけんかを売る人はいないでしょ」「今ほど日本の文化や日本人に対して友好的な時代は過去になかったのでは?ほとんどの韓国国民は、日帝時代の悪行とは分けて考えてるよ」といったものだ。

また、反日の対象は「一般の日本人」ではないとの指摘もある。「問題は反省しない日本政府と極右勢力。あなたの家族にはなんの過ちもない」「日本がドイツの半分でもいいから過去について誠意ある謝罪をしていれば、とっくに解決してた問題だね」などの声だ。

さらに、「韓国では日本の嫌韓デモみたいなのはしてない。光復節だからってなぜ外出できないんだ?」「申し訳ないけど、韓国が先に始めたわけじゃない」と、韓国の反日よりも日本の嫌韓の方が深刻ではないかとの指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)

http://www.recordchina.co.jp/b187753-s0-c60.html

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写真はソウル・日本大使館前の慰安婦像。